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GATS / Got Abroad To Scale

起業に向けて研究者に寄り添った
NPOならではのサポートを提供

米国のActivateは、アクセラレータとしては世界でも珍しい非営利団体です。米連邦・州政府や篤志家からの資金を元に、研究者の起業に必要な教育やメンタリングを提供することで、人類に有益な技術を世界に届けることを目指しています。同NPOは、Going Abroad To Scale (GATS)イニシアティブにおける「事業化支援プログラム」の中核を担う予定。同プログラムは、若手PhD人材を対象に、世界トップクラスのアクセラレータや大学との連携により、グローバル水準の「事業化の実践知」を提供することを目的としています。ActivateのExecutive Vice PresidentであるSarah Morrillに、NPOとしての事業概要と、同団体がGATSの枠組みで事業化支援を提供する「BRIDGE」プログラムを中心に、お話を伺いました。

世界に恩恵を与えることを主眼に230件を超すスタートアップを創出

Activateの概要と具体的な実績をお聞かせください。

Activateは非営利団体で、ディープテックを世の中に届け、「気候変動」や「持続可能性」「グローバルヘルス」など、人類が直面する重要課題の解決に資することを目指しています。
設立から10年経過しましたが、米国で提供する2年間のフェローシッププログラムでは、230社を超えるディープテックスタートアップを創出し、これらのスタートアップは累計で50億ドル超の資金調達を達成しています。
Activateの5億ドル規模のスタートアップ創出率は16%、ユニコーン企業の創出率は2.4%と高く、他のアクセラレータと比べても大きな優位性があります。
有益な技術を世に送り出すことを主眼に、研究者に充実したリーダー育成教育を提供してきたことが、このような実績につながったと考えています。

非営利団体の優位性は何ですか。

大きな点は、Activateと創業者のインセンティブが一致することです。
創業者は「自身の技術を世に出して、社会にインパクトを与えたい」と考えています。私たちの目的も、まったく同じなのです。従来のアクセラレータの多くが「最速でのリターン(利益)の確保」を優先する一方、私たちはスタートアップの世界市場進出への道を探すことに注力しています。
非営利のアクセラレータは米国でも珍しいのですが、一般的な投資家と創業者の関係とは一線を画したモデルになります。出資の50%は連邦・州政府(商務省、エネルギー省、カリフォルニア州エネルギー委員会など)からで、残りの50%は篤志家からのものです。これらの出資者の目的も、「人類に有益な技術を社会実装する」ことで一致しています。

起業に向けたきめ細やかなメンタリング、リーダー育成教育

「BRIDGE」はどのようなプログラムですか。

このプログラムは、研究者向けの9ヶ月にわたるプログラムで、起業に必要な基礎的な知識やスキルを身につけてもらいます。我々が傾注するのは、「ハードテック(科学・工学起点で物理実装を伴うディープテック)の技術」を開発する研究者への起業支援です。
ハードテックの事業化は、ソフトウェアやAI、創薬などと違い、技術経済性分析に基づいた実行可能なモデルが必要になります。参加者がこのプログラムを終えるときには、ハードテック企業を立ち上げるための「技術に裏打ちされた最高のビジネスプラン」が出来上がっているはずです。

参加者が受けるメンター制度についてお聞かせください。

メンタリングについては、1回の参加者5人に対して1人のメンターが対応します。参加者に専属メンターを配属してリーダー育成教育を行うことで、他のメンター制度との差別化を図っています。
科学分野特有の起業家精神を植え付け、米国での人脈形成に資する支援も行います。また、参加者同士の強固なネットワークも生まれるはずです。BRIDGEには、米国での1週間にわたる「イマージョン・プログラム(集中研修)」も含みます。訪米中は、Activateが開催する屋外イベントで、投資家や我々のパートナーとつながる機会を提供したいと考えています。

起業のスキルが今なくても、プログラム修了後は違った自分に出会える

求める参加者像はどのようなものですか。

自身の技術を世の中に出し、社会にインパクトを与えたいと強く願う研究者を求めています。「技術革新」を目指すのではなく、技術の社会実装を通じた「価値創造」を目指す研究者です。社会実装への熱量は重要な要素になりますし、これまでの経験値、例えば、予期しない状況で課題を特定し解決策を見つける能力も必要となります。
「研究者は起業に向かいない」との指摘がありますが、これまで研究者がCEOやCTOになった例を数多く見てきています。必ず壁を克服できると信じています。

参加を検討する科学者にメッセージをお願いします。

「あなたの素晴らしい技術を人々の手に届け、恩恵を与えましょう」が、私が伝えたいメッセージです。
起業は、それに向けた最善の道の一つです。研究者でも会社を立ち上げ、その経営を主導することは十分可能です。現在、そのスキルがなくても、プログラム参加後はまったく違った自分に出会うことになるでしょう。

プロフィール
Kevin Leung

Sarah Morrill

Activate, Executive Vice President

Activate Fellowship Program全体の設計・運営品質を担当した後に現職に就任、プログラム拡大・戦略立案を統括する。Activate参画以前は、NPO・教育分野で、学校改革や人材育成プログラムの設計・運営に従事した。

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